・砂糖によって誘発される病気
暑くなってくると、ついつい清涼飲料水に手が出てしまいますね。
実は、この清涼飲料水、ものすごくお砂糖が入っているって知っていますか?
口にするものの中で一番体を冷やす作用が強いとも言われている陰性食品なんですよ。
砂糖の害といえば、虫歯や太る、切れやすくなるとかとも言われていますが、それだけではありません。
まだまだたくさんあります。
・過剰なインシュリン放出
白砂糖は、体内で一気に吸収されます。あっという間に血糖値が上がり、跳ね上がった血糖値を下げようと大量のインシュリンが放出されます。
ご飯のようにゆっくり吸収される糖に対しては適量な量のインシュリンが分泌されますが、白砂糖によって一気に上がった血糖値を下げるためには、とにかく過剰なインシュリンが放出されますので、血糖値が乱高下して、めまいや頭痛になります。
また、急に下がった血糖値をあげようとアドレナリンが放出されます。
スポーツなどの時には、それも必要な時がありますが、日常においては体の中がしっちゃかめっちゃかになりホルモンバランスが狂います。
そして血液が砂糖水のようにドロドロと粘着性を持ち、血流が悪くなり内臓が揃って冷えて、働きが悪くなります。
・副交感神経の誤作動
内臓が冷えると、毒素が溜まって病気になります。さらに、副交感神経の作動がおかしくなります。
副交感神経は心臓をはじめとする臓器を無意識に動かしている神経で、子宮が冷やされれば副交感神経の誤作動で生理痛や生理不順となってあらわれ、膀胱が冷やされれば頻尿や尿もれとなってあらわれます。
白いお砂糖の代わりには、精製度が低くいっぺんに体内に吸収されることのない粗製糖や、水飴、ハチミツ、メープルシロップ、アガベ、ドライフルーツなどがありますが、これら代替甘味料も摂りすぎるとよくありません。
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・糖化(老化現象)
砂糖などで糖を摂りすぎると、たんぱく質と糖が結合し、たんぱく質に変性、劣化を起こします。
この反応を「糖化」と呼びます。いわゆる糖による老化のことです。
糖化が進むと、体内で老化を促すAGE(糖化最終生成物)がつくられ、動脈硬化やがんを引き起こします。
また、肌や髪、骨など、全身の老化も促進するといわれています。
・人工甘味料の害
では人工甘味料なら問題ないのでしょうか。砂糖と同じか、あるいはもっと危険な可能性があります。
現在、よく使われているのが、アスパルテームとスクラロースです。
アスパルテームは砂糖の甘みの200倍、スクラロースは600倍もあるのに、摂取してもエネルギー(カロリー)が少ないので、ゼロカロリーのダイエット甘味料と呼ばれています。
しかし、これらの人工甘味料はインスリンなどのホルモンの分泌を促進することもわかっています。
インスリンは、血糖値を下げる一方で、脂肪をため込む働きがあります。
つまり、肥満を誘発するリスクがあるのです。
テキサス大学の研究では、ダイエット甘味料を使った飲料を飲んだ群が、飲んでいない群より体重が増えたという結果も出ています。
さらにこれらの人工甘味料は、動物実験などで、甲状腺の異常、肝臓細胞異常、肝臓や脳の肥大、卵巣収縮、成長の遅れ、赤血球の減少、マグネシウムとリンの欠乏、白内障の可能性が高まる、などの危険性も指摘されています。
・まとめ
砂糖が様々な病気を誘発し、さらに人工甘味料も同じように、体にとって害であることもわかりました、。
もし、列挙した病気や症状の悩みがあって、砂糖たっぷりの甘いものが好きだったら、「砂糖断ち」を試してみる価値があります。
砂糖断ちとは、砂糖や砂糖を多く含む食品を、意識的に摂らないようにすることです。
これは白砂糖だけでなく、三温糖や黒砂糖も同じです。
実際、3~6日ほど砂糖断ちをすると、嗜好が変わって、砂糖たっぷりのお菓子が食べたくなくなる人も少なくありません。
そして下痢が止まったり、頭がスッキリしたり、様々な症状が改善されるケースがよくあります。
体によくない食品の代表選手である砂糖や、砂糖の入った甘いものはなるべく口にしないようして、砂糖によって失っていた本来の味覚を取り戻していきましょう。