・体温が上がると病気が治るのはなぜ?
体が温まると血管が拡張して血流が良くなり、腎機能がよくなって排尿が促進されむくみがなくなります。
また血圧が下がり糖や脂肪も促され、血糖値も下がります。
体温が高くなるとマクロファージという免疫を司る白血球のはたらきがよくなり、風邪や気管支炎、喘息などの炎症性疾患やアレルギーなどへの抵抗力が上がるので病気が回復に向かうのです。
・HSP(ヒートショックプロテイン)とは
私たちの体は60兆もの細胞からできています。細胞のほとんどはたんぱく質からできていて、このたんぱく質は20種類のアミノ酸がいくつもの配列になってできています。
ところが、細胞が熱や紫外線などのストレスを受けアミノ酸の配列がたった一つでも狂うと、細胞のたんぱく質は本来のは働きができなくなってしまう(壊死)こともあります。
そんな時に活躍するのがHSP。
DNAからコピーをもらってきて細胞の配列を治してくれたり、細胞が悪の道(悪性腫瘍)に走ろうとしたらいさめてくれたり、治らないとなったら安らかな死に導いたり(アポトーシス)してくれます。
・HSPの活躍
HSPは、普段は細胞の中で大人しくしていますが、細胞が熱や低酸素、放射線、活性酸素、精神的ストレスなどを受けると、たくさんに増えて活躍を始めます。
傷ついた細胞を修復してくれるというすごい力を持ったんぱく質なのです。
・HSPを増やすにはどうしたらいいの?
細胞に38度の熱を10分以上与えた時にHSPはもっとも多く生産されます。
風邪をひいて熱が出た時なんかはHSPが増産されます。
*38度の熱を出す方法
風邪や病気でなく38度の熱を出すにはどうしたらいいのでしょうか?
42度のお風呂に入るとか、低温サウナでは体の中の中まで38度にするのは大変です。
お勧めは冷えとりで体を温めることです。
冷えとりとの基本は半身浴!!
冷えとりでは下半身を温めることだけでなく、体の老廃物や有害物質を積極的に体外に出すことを大切にしています。そしてデトックスに絶大な力を発揮するのが半身浴です。
みぞおちから下を40度以下体温以上のお湯に最低でも20分以上入りましょう。 だいたい20~30分以上半身浴をしていると、体全体が温まり血流がよくなって体中を血が滞りなく巡りはじめます。
強火で炙ったお肉や魚が生焼けになるように、熱いお湯に入るとすぐにお湯から出たくなり、体の芯まで温まりません。
冷えとりで体を温めると
⑴ 血管が広がり柔らかくなって血の巡りがよくなる。
⑵マクロファージが元気になり免疫力が上がる。
⑶HSPタンパク質が増えて、細胞が正常、元気になる。
冷えとりにはちゃんと科学的根拠があるのです!
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・HSPが増えるピークはいつ?
このHSPはストレスを受けてすぐに増えるのではなく、だんだん増えて2日後がピークになり4日目からだんだん減って1週間でほぼ平常値に戻るそうです。
そう考えると手術やスポーツ、試験などあらかじめ日程がわかっていれば、2日前には普段より長めの半身浴をして体調を整えておくといいということになりますね。
・まとめ
いかがでしたか? HSPの最大の効果が出てくるのが2日後ということは、週におよそ2回ペースの半身浴が理想ですね。
また、効果があまりない様に感じてきたら、長く続けていることで耐性が出てきたのかもしれません。 1~2週間お休みしても良いでしょう。
あなたの生活スタイルに上手に半身浴を取り入れて、病気の予防や美肌効果のために、HSPに大いに活躍してもらいましょう。