目次
・はじめに
私が乳癌になってから、どうも歯茎の調子がよくありませんでした。
あちこち腫れるし、膿をもったり不快な日々が続きました。
かかりつけの病院ではいつも薬をつけてもらっていたのですが、一向に良くならず1年が過ぎました。
病気のせいで免疫力がないせいか、やがて前歯から膿と出血は止まらなくなり、レントゲンを撮ってもらった時には、深刻な歯槽膿漏になっていたのです。
結局1本歯を失うことになりましたが、このことがきっかけで歯周病と病気について色々調べました。
・歯周病とは
歯周病は、細菌によって歯茎に炎症が起きる病気です。
歯周プラーク(歯垢)の中の歯周病原菌が歯茎に炎症を起こし、徐々に周りの組織を破壊していく細菌感染症です。
痛みなどの目立った自覚症状がなく進行するので、別名サイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)と呼ばれ、症状が進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かし、やがて歯が抜けてしまう原因になります。
・歯周病と虫歯が全身に与える影響
歯からくる体の病気に病巣感染というものがあります。
ある場所に病気の原因となる巣ができ、そこから 菌が全身に運ばれることによって、他の臓器感染、病気を引き起こすことです。
もし、その病巣が歯や歯の根っこなど、歯に関係がある場所にでき、それが体の病気に繋がった場合、「歯性病巣感染」といいます。
歯周病は口の病気なので、一見全身の病気とは関係ないように思えますが、歯周病は全身に影響を与えます。
口腔がんや食道がん、頭頸部がんは、その発症リスクと歯周病との関連性が以前より指摘されています。
更に、最近では口の周り以外の膵臓がん、閉経後の女性の乳がんの発症率も高かったという報告がされています。(バッファロー大学2015/12)
海外ではがん治療の前に、歯の治療は済ませるように言われることが多いそうです。それだけ歯と全身の病気はトータルで考えられているという事なのでしょう。
・がん患者と歯周病患者に共通する点
①糖質を好む
糖質の代表格は砂糖です。砂糖を食べる事が虫歯を起こします。
更に、歯周病を引き起こす1番の原因も炭水化物など糖質の食べすぎであることから、糖質を好むがんと共通していることが分かります。
②低体温である
体温が高ければ、免疫力も高まり、がんになりにくいと言われています。
また歯周病患者の歯茎も低体温が多く、冷たい飲食を好む人が多いそうです。
低体温の人は血流も悪く、唾液が出にくく、虫歯ができる確率も高いのです。
③交感神経が常に優位である
人には自分の意思とは関係なく反応し、体の機能をコントロールしている自律神経というものがあります。
この自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
副交感神経はリラックスしている時、眠っている時に働きますが、交感神経は活動、緊張、ストレスを感じている時に働きます。
常に気を張って緊張状態にある人は交換神経ばかりが働いてしまい、体が緊張し抹消の血管が滞ってしまい、体に十分な血液が送られなくなってしまいます。するとがん細胞が生まれ、どんどん増殖してしまうのです。
更に唾液が出にくくなり、口の中の細菌が増殖します。結果、虫歯や歯周病を起こしやすくなるのです。
④呼吸が浅い
呼吸が浅い人は、常に体内の酸素が不足している状態になっています。
がん細胞は、酸素を嫌うことで知られていますが、同じように歯周病も酸素が嫌いです。
更に呼吸が浅い人は、運動不足である人も多いようです。運動不足は、全ての病気を引き起こす原因になっています。
⑤酸性体質である
がん細胞は、酸性体質を好みます。
肉や糖質中心の生活をしたり、運動不足が続くと酸性体質になる傾向があります。
特に糖尿病の人や太っている人、中性脂肪が高い人は、酸性体質になりやすいようです。
虫歯も口の中が酸性の人がなりやすいことがわかっています。
・体質改善の食事
以上のことことから考えると、少しでもアルカリ性体質になるよう食生活を見直すことで、虫歯をはじめ様々な病気になるリスクを減らせる可能性があります。
アルカリ性食品・・・重曹、野菜(ほうれん草・ごぼう・さつまいも・にんじん・里芋)、果物(メロン、レモン等)、海藻(ひじき・ワカメ・昆布等)、キノコ・干し椎茸・大豆など
酸性食品・・・肉類(豚肉・牛肉・鶏肉等)、魚類、卵、砂糖、穀類(米等)など
唾液をアルカリ性に戻すと、かなりの確率で身体的症状が改善できるほか、虫歯の自然治癒も確認されています。
是非、虫歯、歯周病、がんの予防として前述した①〜⑤の状態を改善して行きましょう。
・がん治療の前に歯医者へ行きましょう
がんの治療中に起こる副作用への対応は、治療の開始後、口のトラブルが起きてからでは、なかなか間に合いません。
ほとんどの抗がん剤治療中は、骨髄抑制といって、細菌に対する体の免疫力が低下する副作用があります。
がん治療中の吐き気やだるさなどで、口の衛生管理が難しくなり、細菌が増えると口の感染症へと繋がります。
免疫力が低下した時の口の感染は、全身に広がってしまう危険性があることからも、治療が始まる前に歯科受診をし、ケアしておくことをおすすめします。
・まとめ
いかがでしたでしょうか。 私の場合、治療する前でさえ体の免疫力は下がってしまい、歯槽膿漏を悪化させてしまいました。
これから抗がん剤などの治療をされる方は、薬の影響で免疫力が下がる可能性もあることから、歯科受診は必須のようですね。
そしてがんの人はもちろん、健康な人でも口の中のメンテナンスは、全身の健康を考える上でとても大切だということが分かりました。
体は血液が巡り全てが繋がっていますから、当たり前といえば当たり前のことですね。
病気防止のためにも、またがん治療のためにも、そして私のように歯を失って取り返しがつかなくならないためにも、参考にしていただけたら幸いです。
参考文献・・・名医は歯を削らない 竹書房 小嶺一雄
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